生憎/あいにく

意味

あいにくとは、期待や目的にそわず、都合の悪いさま。

語源・由来

生憎の「生」は当て字で、「憎」は「憎らしい」の意味。
本来の語形は「あやにく」で、近世以後に「あいにく」となった。
「あや」は「ああ」や「あら」などと同じ感動詞。「にく」は形容詞「憎し(にくし)」の語幹。
つまり、生憎は「ああ憎らしい」という意味であった。
それが、憎らしい感情を抱かせるような事態を表すようになり、「あいにくのだ」など不都合が生じて残念なさまをい言うようになった。
また、「お生憎様(おあいにくさま)」など不都合によって相手の期待に添えないことを思いやったり、相手を慰める意味でも用いられるようになった。

類語・言い換え

折悪しく/折悪く/折もあろうに/折が悪い/折角/残念ながら/残念なことに/運悪く/不運にも/不運/アンラッキー/都合悪く/都合が悪い/不都合/タイミング悪く/タイミングが悪い/間が悪い/思わしくない/好ましくない/悪いことに/具合悪く/具合が悪い/具合の悪いことに/差し障り/差し支え

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