悲しい
【意味】 悲しいとは、心が病んで泣けてくるようだ。つらく切ない気持ちだ。
【悲しいの語源・由来】
古く、悲しいは「心が強く痛むさま」「切ないほどいとおしい」「かわいくてならない」「悔しい」「残念」など、マイナス面に限らず、激しく心が揺さぶられる状態をいった。
悲しいの語幹「かな」は、「しかねる」の「かね」と同源の語で、力及ばず何もできない状態をいうとする説もある。
しかし、かなしいは、心の動揺を自分で抑え切れない状態をいうと考えたほうがよく、感動の終助詞「かな」の品詞転換とする説のほうが良いであろう。
悲しいの「悲」の漢字は、「非」が羽が左右反対に開いたさまから、両方に割れる意味を含み、悲は「非+心」で、心が裂けること、胸が裂けるような切ない感じを表す。
哀しいの「哀」の漢字は、「衣」が被せて隠す意味を含み、哀は「口+衣」で、思いを胸中に抑え、口を隠してむせぶことを表す。
【関連語】
| 哀れ・憐れ(あわれ) | 愛おしい(いとおしい) | 忌まわしい(いまわしい) |
| 兎死すれば狐これを悲しむ | 項垂れる(うなだれる) | 愁い・憂い(うれい) |
| エレジー | 覆う(おおう) | 思う・想う(おもう) |
| 隠す(かくす) | がっかり・がっくり | 可愛い(かわいい) |
| 可哀相・可哀想(かわいそう) | 気の毒(きのどく) | 気持ち(きもち) |
| 口(くち) | 苦しい(くるしい) | 心(こころ) |
| 衣(ころも) | 裂く・割く(さく) | 寂しい・淋しい(さびしい・さみしい) |
| 残念(ざんねん) | 慈悲(じひ) | 切ない(せつない) |
| センチメンタル | 嘆じる(たんじる) | 断腸の思い(だんちょうのおもい) |
| 辛い(つらい) | 泣く・鳴く・啼く(なく) | 嘆かわしい(なげかわしい) |
| 嘆く(なげく) | 情けない(なさけない) | 涙(なみだ) |
| 羽・羽根・翅(はね) | 悲喜交交(ひきこもごも) | 左(ひだり) |
| 開く(ひらく) | 不憫(ふびん) | 右(みぎ) |
| 惨め(みじめ) | ミゼラブル | 噎ぶ・咽ぶ(むせぶ) |
| 空しい・虚しい(むなしい) | 胸(むね) | 無念(むねん) |
| 物憂い(ものうい) | 物悲しい(ものかなしい) | 病む(やむ) |
| 遣る瀬無い(やるせない) | 憂鬱(ゆううつ) | 侘しい(わびしい) |
| 割る(わる) |
