モモ/桃/もも

意味

桃とは、バラ科の落葉小高木。中国原産。に五弁または多重弁のを咲かせ、に肉厚多汁の甘い果実を実らせる。

語源・由来

モモの語源には、「真実(まみ)」が転じたとする説。
いところから「燃実(もえみ)」の意味。
実が多く成ることから「百(もも)」、もしくは「実々(みみ)」が転じたとする説。
が生えていることから「毛々(もも)」の意味など、十数種の説がある。

古くから桃は、民話『桃太郎』で子供が生まれたり、日本神話で悪魔払いに用いられるなど、花やよりも果実に重点が置かれており、実に意味があると考えられるため、「モ」は「実」の転であろう。
沢山成ることから「実」を強調した「実々(みみ)」を軸に、「百(もも)」にも通じる語と思われる。
『本草和名』や『和名抄』では「毛毛」と表記され、実に毛が多く生えていることを表している。
しかし、「モモ」の音が先にあり、後からその状態を表すようになったと考えられ、毛を語源として採用するのは難しい。

漢字「桃」の「兆」は左右二つに離れるさまを表し、「木」+「兆」で実が二つに割れる木を意味している。

別名・類語

ピーチ/三千年草/三千代草/御酒草/白桃/黄桃/ネクタリン/椿桃/光桃/油桃/蟠桃/花桃/毛桃

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