乙
【意味】 乙とは、しゃれて気が利いているさま。趣のあるさま。粋なさま。
【乙の語源・由来】
乙は、十干の一つで甲に次いで二番目。
「甲乙つけがたい」の「乙」は、「甲」を第一位としたときの二番目にあたることからいう。
邦楽では、「甲」に対して一段低い音を「乙」といった。
この低い音が通常とは異なる調子であることから、邦楽以外のことについていう際、普通とは違って「変なさまだ」「妙だ」という意味で江戸時代から使われはじめた。
この頃には、マイナスの意味での使用がほとんどであったが、明治時代に入ると、変わっていて「しゃれている」「趣がある」といったプラスの意味で用いられることが多くなった。
一説には、まっすぐな「一」に対して、「乙」は字が曲がっていることからともいわれるが、邦楽の「甲」に対して「乙」の説が有力である。
インターネット掲示板などで見られる「乙」は、「おつかれさま(お疲れ様)」を略した「おつ」を漢字変換して「乙」としただけであり、気が利いている意味からの派生ではない。
【関連語】
| 垢抜け(あかぬけ) | 味わい(あじわい) | 粋(いき) |
| イケてる | 鯔背(いなせ) | 干支(えと) |
| お洒落(おしゃれ) | お疲れ様(おつかれさま) | 乙な味(おつなあじ) |
| 乙に絡む(おつにからむ) | 乙に澄ます(おつにすます) | 音(おと) |
| 趣(おもむき) | キザ | 小股の切れ上がった |
| スマート | 伊達(だて) | 調子(ちょうし) |
| ハイカラ | 派手(はで) | 低い(ひくい) |
| 風流(ふうりゅう) | 風情(ふぜい) | モダン |
| 野暮(やぼ) |
