正念場/しょうねんば

正念場の意味

正念場とは、ここぞという大切な場面。真価を問われる大事な場面。

正念場の語源・由来

正念場の「正念」は仏教語で、悟りにいたるまでの基本的な実践目得『八正道(はっしょうどう)』のひとつ。
『八正道』にある「正念」を除いた残り七つは、「正見」「正思惟」「正語」「正業」「正命」「正精進」「正定」という。
正念とは、雑念を払い仏道を思い念ずることで、正しい真理を思うことを意味し、修行の邪魔となる雑念に乱れない信心も意味する。
そこから、「正しい」「正気」が必要な場面を「正念場」と言うようになった。
また、正念場は歌舞伎や浄瑠璃などで、主人公が役柄の神髄を見せる最も重要な場面をいう語で、「性根場」とも書く
演劇の中で仏教語が用いられたことで、一般にもこの語が広まり、「正念場(性根場)」が重要な場面を表したことから、現在の意味で使われるようになった。

正念場の類語・言い換え

真価を問われる正念場

勘所/頑張りどころ/踏ん張りどころ/ここぞ/崖っぷち/胸突き八丁/クリティカル/土壇場/ショーダウン/瀬戸際/鍔際/剣が峰/大一番/土俵際/天王山/天下分け目/危急存亡の秋/背水の陣

歌舞伎・人形浄瑠璃などの正念場

性根場/見せ場/見どころ/見せどころ/山場/山/さわり/ハイライト/名場面/クライマックス/最高潮/佳境/佳局/圧巻

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