徳利
【意味】 徳利とは、酒などを入れる、陶製・金属製・ガラス製の細高く、口のすぼんだ器。銚子。とくり。泳げない人。「とっくり襟」の略。
【徳利の語源・由来】
「とくり」が変化して「とっくり」になったこと以外、正確な事は解っていない。
「土工李」や「徳裏」などの漢字表記があることから、「徳利」も当て字と考えられるのが妥当である。
主な語源は、以下のとおり。
1.注ぐ時に出る「とくり とくり」という音に由来する説。
2.「雲具理(どんくり)」の意味とする説で、「雲」は深い瓶の「雲壜(どんたん)」、「具理」は酒壷のこと。
3.ハングルで「酒壺」の意味の「トックール」に由来する説。
4.見た目以上に多くの酒が入り、この器で飲むと「徳となる」「利となる」ということで「徳利」になったとする説。
「3」の説は日本で「とくり」の語が成立した時期にハングルに「トックール」の語がないため難しく、「4」の説は当て字であることが考慮されていない。
「1」は平安時代の歌の表現に「トクトクと」とあったと江戸時代の書物に書かれていることから、注ぐ時の音に由来すると考えられている。
しかし、実際にあった歌か定かでないことや、酒器の「とくり」と「トクトク」という音を掛けたのではなく、語源を説明する歌であれば面白みがないはずである。
消去法でいけば「2」の「雲具理(どんくり)」の説が有力となるが、説得力に欠ける部分も多く、語源は未詳と言わざるを得ない。
泳げない人を「徳利」と呼ぶのは、息継ぎが出来ず沈んでいくさまが水中に徳利を入れた時と似ているためである。
【関連語】
| 器(うつわ) | お猪口(ちょこ) | 音(おと) |
| 金槌・鉄鎚(かなづち) | 燗(かん) | 急須(きゅうす) |
| 口(くち) | ケトル | 杯・盃(さかずき) |
| 酒(さけ) | 鹿威し(ししおどし) | 醤油(しょうゆ) |
| 如雨露(じょうろ) | 添水(そうず) | 注ぐ・灌ぐ(そそぐ) |
| 茶碗(ちゃわん) | 銚子(ちょうし) | 壷・壺(つぼ) |
| デカンタ | 屠蘇(とそ) | トックリイチゴ・徳利苺 |
| 徳利襟(とっくりえり) | トックリツバメ・徳利燕 | トックリバチ・徳利蜂 |
| とんかち | 柄杓(ひしゃく) | ヒョウタン・瓢箪(ひょうたん) |
| 瓶(びん) | ペットボトル | ポット |
| ボトル | 水(みず) | ヤカン・薬缶(やかん) |
